
1級建築施工管理技術検定の覚え方と勉強法
このブログは2024年基準の情報をもとに、一級建築施工管理技術検定に出題される可能性がある問題の覚え方や、
法規法令や過去問の重要性を強調し、独自の見解を提供しますが、
※あくまでも暗記方法は試験対策用の説明として御理解ください。
過去に出題された問題や、出題が予測されるテーマを説明していきます。
もしも、同じ選択肢が出題されたらラッキーですし、言葉や数字をほんの少し変えた選択肢が、間違えの選択肢として出題される可能性もあります。
だからこそ、しっかりと数値と用語の組み合わせを暗記することが、合格への近道です。
今回のテーマ
【第1種換気は強制給気と強制排気、第2種は強制給気と自然排気、第3種は自然給気と強制排気、風圧力=速度圧×風力係数、CAVは定風でVAVが変風】
換気に関する問題は、出題される可能性が非常に高いため、換気の種類と、過去出題事例の特徴を確実に覚えておきましょう。
【換気の種類と覚え方】
第1種換気は強制給気と強制排気、第2種は強制給気と自然排気、第3種は自然給気と強制排気です。
第1種換気:機械による強制的な給排気をする為、高気密で高断熱なオフィスビルや映画館、劇場等に向いている。
第2種換気:主な利用先は清潔な環境を維持する必要があるクリーンルーム、病院の無菌室、食品工場等。
第3種換気:よくある換気扇の類で、一般住宅のトイレやキッチン、浴室等に設置されている。
・過去の出題例
【正解の選択肢】第1種機械換気方式は、地下街や劇場など外気から遮断された大きな空間の換気に適している。
【不正解の選択肢】✘第2種機械換気方式は、室内で発生した汚染物質が他室に漏れてはならない室の換気に適している。
【正解の選択肢】機械換気における第3種機械換気方式は、自然給気と排気機による換気方式で、浴室や便所等に用いられる。
【覚え方:1種は異臭、3種は散臭】
覚え方として、1種と3種を覚えておけば、あとは自然と2種が分かります。
1種(いっしゅ)は異臭(いしゅー)とイメージしておくと、換気の最重要ミッションである異臭対策から、
これは強制給気&強制排気だと一瞬で分かります。
3種は、さんしゅを、散らす臭いで、さんしゅう、、、
つまり、散臭と理解しておけば、シンプルにニオイを外にまき散らす換気扇がイメージできます。
第1種換気は強制給気&強制排気
第2種換気は強制給気&自然排気
第3種換気は自然給気&強制排気
しっかりと理解しておきましょう。
【風圧力の計算方法を覚える】
こんな選択肢に要注意です。
【不正解の選択肢】✘風圧力を求めるために用いる風力係数は、建築物の外圧係数と内圧係数の積により算出する。
風力係数=外圧係数ー内圧係数
風圧力=速度圧✕風力係数
覚え方としては、風圧力は速度圧と風力係数の積であるので、
せき、ゴホゴホする咳を、積からイメージします。
つまり、咳の威力は、咳の速度圧と、係数という個人差をかける。
そんなイメージで、覚えておくと、正解が分かるはず。
係数というキーワードで、求める方法が積の場合には要注意なのです。
【CAVは定風で、VAVが変風の覚え方】
過去の出題事例を含めて解説します。
【不正解の選択肢】✘単一ダクト方式におけるCAV方式は、負荷変動に対して風量を変える方式である。
CAVとは、Constant Air Volume Systemの略で、定風量単一(ていふうりょうたんいつ)ダクト方式のことです。
VAVとは、Variable Air Volumeの略で、変風量単一ダクト方式、日本語では「可変風量方式」または「可変風量制御装置」とも言えます。
CAVはVAVと、比較されたり、特徴を入れ替えたりして、出題されることが多くあります。
シンプルに言えば、CAVは一定風量を維持する方式で、VAVは風量を変更できる方式です。
覚え方としては、Vをキーワードとして、ゥ゙ァー(Vァー)って感じの風の音、がニ個あるVAVは風量変更可能だけど、
CAVはVが一個なので、風量が一定。とりあえず、そんなイメージで覚えておきましょう。
【ついでに確実に覚えておく過去問の選択肢】
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。という問題は、よく読んでイメージすれば分かります。
しかし、ちょっとややこしいので、ついでにしっかりと覚えておきましょう。
【不正解の選択肢】✘室内外の温度差による自然換気の換気量は、他の条件が同じであれば、流入口と流出口の高低差に反比例する。✘
よく読めば誤りだと気付き、不正解だと分かります。
自然換気の換気量とは、流入口と流出口の高低差の平方根に比例しますし、そして開口の面積が大きければ大きいほど、また室内と室外の温度差が大きいほど増加するとされています。
【不正解の選択肢】✘室内の効率的な換気は、給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうがよい。
【正解】ファンコイルユニット方式における4管式は、2管式と比較してゾーンごとの冷暖房同時運転が可能で、室内環境の制御性に優れている方式である。
→4管と2管の違いを必ず覚えておいてください。4管式だからゾーンごとの冷暖房同時運転が可能です。
【正解】自然換気における中性帯の位置は、流入口と流出口の開口面積の大きなほうに近づく。
【正解】必要換気量が一定の場合、室容積が大きな空間に比べて小さな空間のほうが、必要な換気回数が多い。
【正解】必要換気量は、1時間当たりに必要な室内の空気を入れ替える量で表される。
【正解】温度差による自然換気は、冬期には中性帯より下部から外気が流入し、上部から流出する。
【正解】全熱交換器は、冷暖房を行う部屋で換気設備に用いると、換気による熱損失や熱取得を軽減できる。
【正解】事務室における必要換気量は、在室者の人数でその値が変動し、室の床面積に関係しない。
【正解】室内外の空気の温度差による自然換気では、温度差が大きくなるほど換気量は多くなる。
【正解】パッケージユニット方式は、小容量の熱源機器を建物内に多数分散配置する方式であり、セントラルシステムに比較して保守管理に手間を要する方式である。
【正解】二重ダクト方式は、2系統のダクトで送風された温風と冷風を、混合ユニットにより熱負荷に応じて混合量を調整して吹き出す方式である。
各選択肢は丸暗記せずとも、よく読めば分かる可能性は高いです。
それでも、しっかりと覚えてくことをオススメします。
※あくまでも本ブログの内容は試験対策の暗記方法としての解説です。正確な詳細や用途は各公式HP等をご確認ください。
効率的な勉強法は、過去問を解き続けること。
過去問の重要性
とにかく出題範囲が広いため、本、アプリ、他のサイトでも、なんでもよいので過去問を解くことが最重要。
なぜなら、例年、過去問から選択肢が出題されていますから、正解の選択肢を多く覚える事が、合格の近道です。
そして、応用問題という足切りシステムを攻略するカギは、残念ながら、過去問を解き続けることしかありません。
語呂合わせの活用
試験対策としては、正確な数字の丸暗記が必須です。語呂合わせや覚えやすいフレーズをつかって覚えましょう。
いかにして、試験中にスムーズに思い出せるかどうかが、合否に大きく影響します。
ここの詰めが甘いと、本番で、ひっかけ問題にやられます。苦手な部分は、何度も何度も繰り返して学習しましょう。
法規法令の確認も大事。
労働安全衛生法や建築基準法などは、改正される事があります。
このブログは2024年の法律を基にしていますから、最新の法規法令を常に確認し、正確な情報を得ることが重要。
各公式HPを定期的にチェックし、アップデートされた情報に注意を払うことが大切で、これは現場で活きる知識です。
本日も、お読みいただき、ありがとうございます。
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