【コンクリート】寒中コンクリート初期養生期間は圧縮強度5N/㎟まで、柱せき板の最小存置期間も5N/㎟まで。湿潤養生打切り短期と標準は10N/㎟。の覚え方

1級建築施工管理技術検定の覚え方と勉強法

 

このブログは2024年基準の情報をもとに、一級建築施工管理技術検定に出題される可能性がある問題の覚え方や、効率的な勉強法を紹介しています。

法規法令や過去問の重要性を強調し、独自の見解を提供しますが、最新の情報は必ず各公式HPで確認してください。

 

※あくまでも暗記方法は試験対策用の説明として御理解ください。

 

過去に出題された問題や、出題が予測されるテーマを説明していきます。

もしも、同じ選択肢が出題されたらラッキーですし、言葉や数字をほんの少し変えた選択肢が、間違えの選択肢として出題される可能性もあります。

だからこそ、しっかりと数値と用語の組み合わせを暗記することが、合格への近道です。

 

今回のテーマ 

 

寒中コンクリート初期養生期間は圧縮強度5N/㎟まで、柱のせき板の最小存置期間も5N/㎟まで。湿潤養生の打ち切りは短期と標準は10N/㎟。

 

 

 

【覚えるポイントと過去問】

 

 ちょっと複雑ですが、関連した問題だからこそ、まとめて覚えてしまいましょう。

 

【要注意の選択肢】コンクリートの圧縮強度による場合、柱のせき板の最小存置期間は、圧縮強度が◯N/mm2に達するまでとする。

 

 

せき板の最小存置(そんち)期間は、N/mm2(mm² に達するまでとする。正解!

少ない数値が書かれた間違えの選択肢に要注意!

 

【正解の選択肢】寒中コンクリート初期養生期間は圧縮強度5N/㎟までとする。

 

 

 

【要注意の選択肢】普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上のコンクリート部材においては、コンクリートの圧縮強度が◯N/mm2以上に達したことを確認すれば、以降の湿潤養生を打ち切ることができる。 

 

→正解は、10N/mm(mm² )。

 

この10N/mm²は、湿潤養生を打ち切るための目安強度です。

一般的に湿潤養生の打ち切りは、短期および標準の供用期間の場合、コンクリートの圧縮強度が10N/mm²(mm² )以上に達したことを確認すれば可能となります。

 

 

【覚え方:コンクリート、凍えないコンクリート、養生いやーやっと打ち切れる。

 

 

ここで覚える事は、5と10です。

如何にして混同せずに、かんたんに覚えるかという点だけで説明します。

 

コ(5)ンクリート(10)、こご(5)えないコンクリート、湿潤養生いや(18)ーやっと(10)打ち切れる。

 

ね?これで覚えられますよね。

 

まず、

寒中コンクリート初期養生期間は圧縮強度5N/㎟までとする。

 

初期養生、初め、つまり、コンクリートのコなので、5。

あと、凍えないコンクリートなので、5。

凍えないというフレーズなので、寒中だと分かります。

 

 

次に、

やっと打ち切れる、打ち切る、つまり、最後、コンクリートのトなので、10。

 

普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上のコンクリート部材においては、コンクリートの圧縮強度が10N/mm2以上に達したことを確認すれば、以降の湿潤養生を打ち切ることができる。 

養生いや(18cm以上のコンクリート部材)ーやっと(10N/mm2以上)打ち切れる。 

 

そういうことです。これで、さあ覚えましょう。

 

 

 

 

 

 

【関連して100%覚えるポイント】

 

※※少々ボリュームがありますが、絶対に、100%、一緒に覚えた方が効率的だから、サクッと丸暗記です。

 

 

【コンクリートの調合系】

 

【1級建築士試験の正解選択肢】暑中コンクリート工事の適用期間に関して特記がなく、コンクリートの打込み予定日の日平均気温の平年値が25°Cを超えていたので、暑中コンクリート工事として施工計画書を提出させた。 

 

一般的に夏の期間ですが、1日の平均気温が25度を超えるような時期の工事は、暑中コンクリート工事となります。

 

こちらも一般的には冬季ですが、1日平均気温が4度以下となるような時期の工事は、寒中コンクリート工事となります。

 

 

【コンクリートの運搬系】

 

【正解】暑中コンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は、35°C以下とします。

 

【正解】マスコンクリートの荷卸し時のコンクリート温度も、35°C以下とします。

 

暑中コンクリートが35度以下の覚え方は、暑中→夏→海→サンゴ礁→サンゴ→35です。

マスコンクリートは大規模な工事で使用されますので、同じく35度以下だと覚えちゃいましょう。

冷ましマス、35度にしマス、マスクコンクリート。で、覚えマス。

 

 

【コンクリートの施工(打設)系】

 

【正解の知識として覚えましょう。】コンクリートの打ち込み作業(打設)は、練混ぜから打ち込みが終了するまでの標準的な許容時間は、外気温が25℃以上の場合は90分以内(1.5時間以内)、25℃以下の場合は120分以内(2時間以内)と定められている。

 

外気温が25度以上の場合は90分以内

 

・外気温が25度以下の場合は120分以内

 

 

 【湿潤養生系】

 

【大間違いの選択肢に要注意✘】寒中コンクリート工事における加熱養生中は、コンクリートの湿潤養生を行う必要はない。

→不正解です。湿潤養生は必要です。

 

 

【正解】湿潤養生の期間は、早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートの場合は、普通ポルトランドセメントを用いた場合より短くすることができる。

 

【正解】湿潤養生を打ち切ることができる圧縮強度は、早強ポルトランドセメントと普通ポルトランドセメントは同じである。

 

 

【正解】コンクリート面が露出している部分の湿潤養生には、膜養生剤や浸透性の養生剤を塗布する方法がある。

 

【正解】 打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてもよい。

 

【正解】膜養生剤を塗布して水分の逸散を防ぐ湿潤養生は、ブリーディングが終了した後に行う。

 

【正解】暑中コンクリート工事におけるコンクリートの湿潤養生期間は、通常の気温で打ち込む場合と同じでよい。

 

【正解】連続的に散水を行って水分を供給する方法による湿潤養生は、コンクリートの凝結が終了した後に行う。

 

 

【正解なので覚えましょう。】日平均気温が15℃以上の場合、コンクリートの湿潤養生期間の標準は、普通ポルトランドセメント使用時で5日、早強ポルトランドセメント使用時で3日である。

 

→早強は、二度見するくらい早い。つまり、2度は気温だと無視して、見(3)で3日間と覚える。

つい見てしまう。ずっと見ていられる。

本当に早強なのかどうか、湿潤養生期間は現場で瞬きせずに見ていたい。みたいなイメージで3を覚えましょう。

 

 

※補足

混合セメントB種(高炉セメント・フライアッシュセメント)を使用したコンクリートの湿潤養生は、コンクリートの強度発現を促し、ひび割れなどを防ぐために重要です。

一般的に、高炉セメントB種やフライアッシュセメントB種の場合、コンクリート標準示方書では7日間の湿潤養生期間が推奨されています。

 

 

 

【養生(乾燥期間)関連

 

【要注意の選択肢】コンクリート温度が2℃を下回らないように養生しなければならない期間は、コンクリート打込み後◯日間である。

正解は5日間です。

覚え方は、5日間は2度以上で、ニコニココンクリート。二2コ5

ニコニココンリートなので、5日間は2度以上。

 

数字の順番は、なんとなく分かるはず。

5日間より少ないのは短すぎるし、2度より高いって設定値は微妙。

 

 

 

【正解】普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後5日間は、乾燥、振動等によって凝結及び硬化が妨げられないように養生する。

 

覚え方は、打ち込み後は動かすな!うちこみご(5)は、うご(5)かすな!

 で、5日間。

 

 

【正解】打込み後のコンクリート面が露出している部分に散水や水密シートによる被覆を行うことは、初期養生として有効である。 

 

【正解】建方に先立って施工するベースモルタルは、養生期間を3日間以上とする。

 

覚え方は、、、柱の、たちをみ(3)る、水平垂直をみ(3)るときにベースモルタルは重要。なので3日間以上。

 

【正解】マスコンクリートは、内部温度が上昇している期間は、コンクリート表面部の温度が急激に低下しないように養生を行う。

 

 

→養生を行います、マス。だから正解

 

 

【ついでに一般解説:N/mm² (N/mm2)とは】

 

N/mm² (N/mm2)とは、ニュートン毎平方ミリメートルを意味しています。

一般的に、1mm²の面積あたりに働く力の大きさを表す単位であり、主に引張強度や圧縮強度など、コンクリートなどの単位面積あたりの力を表すことが多い単位記号と言えます。

※あくまでも本ブログの内容は試験対策の暗記方法としての解説です。正確な詳細や用途は各公式HP等をご確認ください。

効率的な勉強法は、過去問を解き続けること。

 

 過去問の重要性

とにかく出題範囲が広いため、本、アプリ、他のサイトでも、なんでもよいので過去問を解くことが最重要。

なぜなら、例年、過去問から選択肢が出題されていますから、正解の選択肢を多く覚える事が、合格の近道です。

そして、応用問題という足切りシステムを攻略するカギは、残念ながら、過去問を解き続けることしかありません。

 

語呂合わせの活用

試験対策としては、正確な数字の丸暗記が必須です。語呂合わせや覚えやすいフレーズをつかって覚えましょう。

いかにして、試験中にスムーズに思い出せるかどうかが、合否に大きく影響します。

ここの詰めが甘いと、本番で、ひっかけ問題にやられます。苦手な部分は、何度も何度も繰り返して学習しましょう。

 

法規法令の確認も大事。

労働安全衛生法や建築基準法などは、改正される事があります。

このブログは2024年の法律を基にしていますから、最新の法規法令を常に確認し、正確な情報を得ることが重要。

各公式HPを定期的にチェックし、アップデートされた情報に注意を払うことが大切で、これは現場で活きる知識です。

本日も、お読みいただき、ありがとうございます。

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