
1級建築施工管理技術検定の覚え方と勉強法
このブログは2024年基準の情報をもとに、一級建築施工管理技術検定に出題される可能性がある問題の覚え方や、
法規法令や過去問の重要性を強調し、独自の見解を提供しますが、
※あくまでも暗記方法は試験対策用の説明として御理解ください。
過去に出題された問題や、出題が予測されるテーマを説明していきます。
もしも、同じ選択肢が出題されたらラッキーですし、言葉や数字をほんの少し変えた選択肢が、間違えの選択肢として出題される可能性もあります。
だからこそ、しっかりと数値と用語の組み合わせを暗記することが、合格への近道です。
今回のテーマ
【ヒービング、ボイリング、盤ぶくれ、パイピング、クイックサンド、各特徴の覚え方】
試験によく出る専門用語ですが、各特徴をイメージして覚えることで、ごちゃまぜにならずに理解できます。
正解の選択肢と合わせて説明していきます。
・ヒービング
【正解】ヒービングとは、軟弱な粘性土地盤を掘削する際に、山留め壁の背面土のまわり込みにより掘削底面の土が盛り上がる現象をいう。
→語源のヒーブ(持ち上げる)から連想して覚えましょう。
※地下掘削において、山留め壁の背面の土が掘削面にまわり込み、根切り底面を押し上げる現象
・ボイリング
【正解】ボイリングとは、掘削底面付近の砂地盤に上向きの水流が生じ、砂が持ち上げられ、掘削底面が破壊される現象をいう。
→ボイルというイメージから、沸騰して、飛び出る水の流れを連想しましょう。
※砂中を上向きに流れる水流圧力によって、砂粒がかきまわされ湧き上がる現象
・盤ぶくれ
【正解】盤膨れは、粘性土地盤を掘削するとき、掘削面の下方の被圧帯水層からの揚圧力が原因で掘削面が膨れ上がる現象である。
→盤ぶくれという響きから水ぶくれという連想をして、下に水分があるというイメージで暗記。
※盤膨れは、粘性土地盤を掘削するとき、掘削面の下方の被圧帯水層からの揚圧力が原因で掘削面が膨れ上がる現象である。
・パイピング
【正解】パイピングとは、水位差のある砂質地盤中にパイプ状の水みちができて、砂混じりの水が噴出する現象をいう。
→パイピングだからパイプ状の水みち、そして噴出。ピュッと飛び出るイメージでカンタンに暗記できるはず。
・クイックサンド
【正解】クイックサンドとは、砂質土のように透水性の大きい地盤で、地下水の上向きの浸透力が砂の水中での有効重量より大きくなり、砂粒子が水中で浮遊する状態をいう。
→クイックという言葉から、砂(サンド)を水中で早くかき混ぜるイメージをすれば、ほら、砂粒子が水中で浮遊する状態だと暗記できます。
【必ず一緒に覚えておくこと】
・粘性土地盤の床付け面を乱してしまった場合は、砂・礫に置換するか、セメント等で改良する方法で対処します。
砂質土地盤であれば、転圧や締め固めができます
※凹凸がひどい粘性土は、転圧してもカンタンには平坦に出来ないと理解しておきましょう。
・液状化とは
→水で飽和した砂質土等が、振動・衝撃等により間隙水圧が上昇し、せん断抵抗を失う現象
※過去、大地震で埋立地の地盤が液状化することがありました。
【正解】根切り底面下に被圧帯水層があり、盤ぶくれの発生が予測されたので、ディープウェル工法で地下水位を低下させた。
【正解】ボイリング対策として、周辺井戸の井戸枯れや軟弱層の圧密沈下を検討し、ディープウェル工法で地下水位を低下させた。
【正解】床付け地盤が凍結したので、凍結した部分は良質土と置換した。
【✘過去出題の不正解の選択肢✘】✘ ヒービングの発生が予測されたので、ウェルポイントで掘削場内外の地下水位を低下させた。
→ 語源である「ヒーブ」は英語で「heave」。持ち上げるというイメージから連想して水ではなく、土圧が原因、つまり地面の力だと考えましょう。
※あくまでも本ブログの内容は試験対策の暗記方法としての解説です。正確な詳細や用途は各公式HP等をご確認ください。
効率的な勉強法は、過去問を解き続けること。
過去問の重要性
とにかく出題範囲が広いため、本、アプリ、他のサイトでも、なんでもよいので過去問を解くことが最重要。
なぜなら、例年、過去問から選択肢が出題されていますから、正解の選択肢を多く覚える事が、合格の近道です。
そして、応用問題という足切りシステムを攻略するカギは、残念ながら、過去問を解き続けることしかありません。
語呂合わせの活用
試験対策としては、正確な数字の丸暗記が必須です。語呂合わせや覚えやすいフレーズをつかって覚えましょう。
いかにして、試験中にスムーズに思い出せるかどうかが、合否に大きく影響します。
ここの詰めが甘いと、本番で、ひっかけ問題にやられます。苦手な部分は、何度も何度も繰り返して学習しましょう。
法規法令の確認も大事。
労働安全衛生法や建築基準法などは、改正される事があります。
このブログは2024年の法律を基にしていますから、最新の法規法令を常に確認し、正確な情報を得ることが重要。
各公式HPを定期的にチェックし、アップデートされた情報に注意を払うことが大切で、これは現場で活きる知識です。
本日も、お読みいただき、ありがとうございます。
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