【防水】加硫ゴム系シートはクロロプレンゴム系接着剤、塩化ビニル樹脂系シート防水は熱融着または溶剤溶着の覚え方

1級建築施工管理技術検定の覚え方と勉強法

 

このブログは2024年基準の情報をもとに、一級建築施工管理技術検定に出題される可能性がある問題の覚え方や、効率的な勉強法を紹介しています。

法規法令や過去問の重要性を強調し、独自の見解を提供しますが、最新の情報は必ず各公式HPで確認してください。

 

※あくまでも暗記方法は試験対策用の説明として御理解ください。

 

過去に出題された問題や、出題が予測されるテーマを説明していきます。

もしも、同じ選択肢が出題されたらラッキーですし、言葉や数字をほんの少し変えた選択肢が、間違えの選択肢として出題される可能性もあります。

だからこそ、しっかりと数値と用語の組み合わせを暗記することが、合格への近道です。

 

今回のテーマ 

 

【防水シートの特徴】

 

防水に関しては、現場経験が少ないと特に理解しにくいと思いますが、ここでは試験対策を最優先として、

過去に出題された例を基にして、ポイントだけを紹介していきます。

 

【正解の選択肢】

 

塩化ビニル樹脂系シート防水において、接合部のシートの重ね幅は、幅方向、長手方向とも40mm以上とした。

正解

 

・加硫ゴム系シート防水接着工法において、防水層立上り端部の処理は、テープ状シール材を張り付けた後にルーフィングシートを張り付け、末端部は押さえ金物で固定し、不定形シール材を充填した。

正解】 

 

加硫ゴム系シート防水接着工法において、平場の接合部のシートの重ね幅は100mm以上とし、立上りと平場との重ね幅は150mm以上とした。

正解

 

塩化ビニル樹脂系シート防水の出隅角の処理は、シートの張付け後に成形役物を張り付けた。

正解

 

【✘間違えやすい不正解の選択肢✘】

 

【✘不正解】塩化ビニル樹脂系シート防水において、シート相互の接合にクロロプレンゴム系の接着剤を用いた。

大間違いです。ここは間違えやすいポイントのですが、関連した出題が多いので、覚え方を紹介します。

 

【✘不正解】ウレタンゴム系絶縁工法において、通気緩衝シートの相互の重ね幅は、50 mmとした。

大間違いです。通気緩衝シートは重ねてはいけません!突き付けとするが正解。

 

【✘不正解】加硫ゴム系シート防水の出隅角の処理は、シートの張付け前に加硫ゴム系シートで増張りを行った。

→大間違いです。加硫ゴム系シート防水の出隅角は、シートの張付けに先立ち、非加硫ゴム系シートを用いて増張りが正解。

 

 

、、、おぼえにくい、とにかく覚えにくい。

なんとなくは、分かると思いますし、問題文を読めば分かる問題もあります。

うろ覚え、これは1番間違えた選択肢にひっかかる可能性が高い状況です。

 

なので、試験に出るポイントだけは覚えられるように、このフレーズで覚えましょう。

 

【覚え方:加硫は流れやすいから炎NG、塩ビシートの別名は炎ビシート】

 

これは試験用に、このフレーズからのイメージで対策します。

 

これで塩ビシートは熱溶着だと覚えられます。

そして、塩ビシートはシワなく施工する。

シワで40、4(し)0(わ)、重ね幅40ミリを覚えます。

 

この特徴と組み合わせだけは絶対に覚えておいてください。

 

 

 

【防水工事の一般解説】

 

加硫ゴム系シート防水・塩化ビニル樹脂系シート防水・通気緩衝工法

※本記事は一般的な解説です。実際の施工に関する最新情報や詳細な技術仕様については、公式サイトや関連資料をご確認ください。

 

建築物の防水工法にはさまざまな種類があり、使用する材料や施工方法によって耐久性やコストが異なります。

本記事では、加硫ゴム系シート防水、塩化ビニル樹脂系シート防水、そして通気緩衝工法の特徴を比較し、それぞれの適用場面について一般的な解説を補足します。

 

1. 加硫ゴム系シート防水

 

特徴: 加硫ゴム系シート防水は、クロロプレンゴムを主成分としたシートを用いる工法で、主に溶剤型接着剤を使用して施工されます。

ゴム系の柔軟性と耐候性に優れ、特に伸縮性が高いのが特徴です。

接合方法: 溶剤型接着剤を用いた接着

長期間にわたる耐久性を確保できる

 

使用用途: 

 

屋根やバルコニーなどの屋外構造物の防水

振動や温度変化の影響を受ける建築部位

既存建物の改修工事にも適用可能

 

コストと施工性:

 

初期コストは比較的高いが、長期的な耐久性によってメンテナンス費用を抑えられる

施工時に専用の溶剤型接着剤が必要であり、施工管理が重要

 

2. 塩化ビニル樹脂系シート防水

 

特徴: 塩化ビニル樹脂系シート防水は熱可塑性を持つシートを用いるため、施工方法が異なります。

耐薬品性に優れ、シート自体の施工が比較的容易なのがメリットです。

 

接合方法:

 

上下の防水シートを40mm以上重ね合わせ、溶剤接着または熱接着を行う

※エポキシ樹脂系接着剤を用いる場合は、接着剤を下地面のみに塗布する

(2級過去問例:正解選択肢:ルーフィングシートの張付けは、エポキシ樹脂系接着剤を用い、下地面のみに塗布した。)

 

使用用途:

 

屋上防水や地下構造物の防水

水槽やプールなどの防水が必要な構造物

メンテナンス性を重視する現場での採用が多い

 

コストと施工性:

 

初期コストは比較的抑えられる

溶剤接着と熱接着の選択が可能で、施工の柔軟性が高い

ゴム系と比較すると動的な影響に注意が必要

 

3. 通気緩衝工法

 

特徴: 通気緩衝工法は、防水層の下に通気層を設けることで水蒸気の影響を軽減する工法です。

既存の建物において防水層の膨れを防ぎ、耐久性を向上させる目的で使用されます。

 

施工方法:

 

防水層の下に通気シートを設置し、水蒸気を外部へ逃がす構造を作る

防水層の浮きや膨れを防ぐため、通気緩衝層を適切に配置

上部の防水層は塩化ビニル樹脂系シートや加硫ゴム系シートを使用可能

 

使用用途:

 

既存防水層の改修工事(特に、湿気の影響を受けやすい建物)

屋上防水における長期的な耐久性向上

大規模建築物の防水設計において、湿気対策としての活用

 

コストと施工性:

 

通常の防水工法よりやや高コスト(通気層の施工が必要なため)

水蒸気による膨れを防ぐことで長期的なメンテナンス費用を削減

既存防水層が膨れやすい条件下では特に有効

 

まとめ

 

加硫ゴム系シート防水は伸縮性と耐候性に優れ、振動や温度変化のある場所に適しています。

塩化ビニル樹脂系シート防水は施工性と耐薬品性が強みで、比較的低コストで導入が可能です。

通気緩衝工法は水蒸気の影響を防ぎ、防水層の膨れを防ぐことで、長期的な防水性能を維持するために用いられます。

 

※本記事は一般的な解説です。施工方法の詳細や規格に関する正確な情報は、公式サイトや専門資料をご確認ください。

 

※あくまでも本ブログの内容は試験対策の暗記方法としての解説です。正確な詳細や用途は各公式HP等をご確認ください。

効率的な勉強法は、過去問を解き続けること。

 

 過去問の重要性

とにかく出題範囲が広いため、本、アプリ、他のサイトでも、なんでもよいので過去問を解くことが最重要。

なぜなら、例年、過去問から選択肢が出題されていますから、正解の選択肢を多く覚える事が、合格の近道です。

そして、応用問題という足切りシステムを攻略するカギは、残念ながら、過去問を解き続けることしかありません。

 

語呂合わせの活用

試験対策としては、正確な数字の丸暗記が必須です。語呂合わせや覚えやすいフレーズをつかって覚えましょう。

いかにして、試験中にスムーズに思い出せるかどうかが、合否に大きく影響します。

ここの詰めが甘いと、本番で、ひっかけ問題にやられます。苦手な部分は、何度も何度も繰り返して学習しましょう。

 

法規法令の確認も大事。

労働安全衛生法や建築基準法などは、改正される事があります。

このブログは2024年の法律を基にしていますから、最新の法規法令を常に確認し、正確な情報を得ることが重要。

各公式HPを定期的にチェックし、アップデートされた情報に注意を払うことが大切で、これは現場で活きる知識です。

本日も、お読みいただき、ありがとうございます。

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