【音・吸音】L値は小さいほど高い遮音性、D値は大きいほど高い遮音性を一発で理解して覚える。

1級建築施工管理技術検定の覚え方と勉強法

 

このブログは2024年基準の情報をもとに、一級建築施工管理技術検定に出題される可能性がある問題の覚え方や、効率的な勉強法を紹介しています。

法規法令や過去問の重要性を強調し、独自の見解を提供しますが、最新の情報は必ず各公式HPで確認してください。

 

※あくまでも暗記方法は試験対策用の説明として御理解ください。

 

過去に出題された問題や、出題が予測されるテーマを説明していきます。

もしも、同じ選択肢が出題されたらラッキーですし、言葉や数字をほんの少し変えた選択肢が、間違えの選択肢として出題される可能性もあります。

だからこそ、しっかりと数値と用語の組み合わせを暗記することが、合格への近道です。

 

今回のテーマ 

 

L値は小さいほど遮音性能が高いD値は大きいほど遮音性能が高い。】 

 

例えば、商品選定や申請といった実務経験があれば分かると思いますが、

ちょっとややこしいL値とD値を解説していきます。

 

よく単語を入れ替えた出題がありますので、確実に覚えておきましょう。

 

【覚え方→LはLowだから低い方が◎、DはデカイのDだから大きい方が◎】

 

車のローダウン、スーパーマーケットのロープライスとか、LOWはローで低い、低い方が高評価高性能。

Dは、デカイのDなので、デカイ方が偉いとかデカイ方が好きとかデカイ方が優秀とか。

これで覚えます。

 

 

【過去の類似出題例】

過去に出題された選択肢を補足しておきます。

せっかくですから、必ず確実に覚えておいてください。

 

・室間音圧レベル差の遮音等級を表すD値は、その値が大きいほど遮音性能が高い。

解】デカイ方が高性能だと覚えておきましょう。

 

グラスウールなど多孔質の吸音材の吸音率は、一般に低音域より高音域の方が大きい。

【正解】過去ブログで紹介した通りです。

 

・コンクリート間仕切り壁の音響透過損失は、一般に低音域より高音域の方が大きい。

【正解】これも過去ブログ通りです。

 

人が知覚する主観的な音の大小をラウドネスといい、音圧レベルが一定の場合、100Hzの音よりも1,000Hzの音のほうが大きく感じる。

【正解】音の周波数が大きいほうが音が大きくなるとシンプルに理解しましょう。

 

・ マスキング効果は、マスキングする音とマスキングされる音の周波数が近いほど大きい。

【正解】近い音は聞き取りくいとイメージ通りの理解でOKです。

 

 

 

 

【一般的な解説を補足です。】

 

遮音性能を表す指標「L値」と「D値」について

遮音性能を評価する際に重要な指標として「L値」と「D値」があります。

これらの指標は、建築やインテリア設計において防音対策を考える際に欠かせないものです。

ここでは、それぞれの語源や実際の利用例、さらにJIS規格との関連性を交えながら一般的な解説を補足します。

 

L値とは?

「L値」は、床の遮音性能を表す指標であり、数字が小さいほど遮音性能が高いことを示します。

語源は「floor impact sound Level」の頭文字「L」に由来し、床衝撃音のレベルを測定するために使用されます。

具体的には、隣人の足音や家具の移動音など、床を介して伝わる音をどれだけ遮断できるかを評価します。

 

JIS規格との関連性: 「L値」は、日本産業規格(JIS A 1419-2)に基づいて評価されます。

この規格では、床衝撃音遮断性能の測定方法や評価基準が定められており、建築物の遮音性能を統一的に評価するための基準となっています。

 

一般的な利用例として

 

マンションの床材選定: マンションでは、階下への騒音を軽減するために「L値」が低い床材が推奨されます。

管理組合等により異なりますが、L40やL45などリフォーム時には、L値の申請が必要になります。

 

新築時の例えとしては、コンクリートスラブの厚みを増やすことで遮音性能を向上させることが可能です。

 

防音マットの選定: 防音マットやカーペットは「L値」を基準に選ぶことで、軽量床衝撃音や重量床衝撃音を効果的に抑えることができます。

 

D値とは?

「D値」は、壁や建具の遮音性能を表す指標であり、数字が大きいほど遮音性能が高いことを示します。

語源は「sound pressure level Difference」の頭文字「D」に由来し、音圧レベルの差を測定することで遮音性能を評価します。

空気伝播音、例えば話し声や楽器の音をどれだけ遮断できるかを示します。

 

JIS規格との関連性: 「D値」は、日本産業規格(JIS A 1419-1)に基づいて評価されます。

この規格では、建築物や建築部材の空気音遮断性能の測定方法や評価基準が定められています。

これにより、異なる建材や設計条件でも統一的な評価が可能となります。

 

一般的な利用例として

 

オフィスの間仕切り設計: オープンスペースのオフィスでは、会議室や集中スペースの遮音性能を高めるために「D値」が高い壁材が使用されます。

※「D-65」「D-60」等

住宅の防音ドア選定: 住宅では、外部からの騒音を遮断するために「D値」が高いドアや窓が選ばれることが一般的です。

 

まとめ

「L値」と「D値」は、それぞれ異なる遮音性能を評価する指標であり、用途に応じて適切に選定することが重要です。

さらに、JIS規格に基づく評価基準を活用することで、信頼性の高い遮音性能を確保することができます。

床材や壁材、建具の選定時にはこれらの指標を参考にすることで、快適な生活空間を実現することが可能です。

 

※D値の注意事項:微生物の熱耐性を表すD値とは異なり別物です。 

 

※あくまでも本ブログの内容は試験対策の暗記方法としての解説です。正確な詳細や用途は各公式HP等をご確認ください。

効率的な勉強法は、過去問を解き続けること。

 

 過去問の重要性

とにかく出題範囲が広いため、本、アプリ、他のサイトでも、なんでもよいので過去問を解くことが最重要。

なぜなら、例年、過去問から選択肢が出題されていますから、正解の選択肢を多く覚える事が、合格の近道です。

そして、応用問題という足切りシステムを攻略するカギは、残念ながら、過去問を解き続けることしかありません。

 

語呂合わせの活用

試験対策としては、正確な数字の丸暗記が必須です。語呂合わせや覚えやすいフレーズをつかって覚えましょう。

いかにして、試験中にスムーズに思い出せるかどうかが、合否に大きく影響します。

ここの詰めが甘いと、本番で、ひっかけ問題にやられます。苦手な部分は、何度も何度も繰り返して学習しましょう。

 

法規法令の確認も大事。

労働安全衛生法や建築基準法などは、改正される事があります。

このブログは2024年の法律を基にしていますから、最新の法規法令を常に確認し、正確な情報を得ることが重要。

各公式HPを定期的にチェックし、アップデートされた情報に注意を払うことが大切で、これは現場で活きる知識です。

本日も、お読みいただき、ありがとうございます。

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